シャンプー剤に使用されている石油系合成界面活性剤は毛穴の多い頭皮から非常に入り込みやすく、カラダの中に入りこむと、ほとんどの成分が完全に分解されることなく体内に残留します。長期間使用することによって、いわゆる原因不明と言われる症状が表れてきます。ひとたび皮膚や頭皮に付着すると角質層、透明層を破り、さらに奥へともぐって皮下組織を破壊し、やがては血管壁をも破壊し、血液中に浸透する恐れがあります。生まれてきたばかりの赤ちゃんが、シャンプーの香りをさせて生まれてくる実例があります。母体の中にいるときから危険にさらされていては、後々アトピー等の皮膚障害など、引き起こしかねません。赤ちゃんを育てる胎盤は血液以外の成分で、合成界面活性剤のみ通します。それほど強力な浸透力なのです。
まず一番覚えておいて欲しいのが、ラウリル硫酸Na、ラウリル硫酸アンモニウムなど、「ラウリル」「ラウレス」と「硫酸」がつく成分。石油系合成界面活性剤のひとつで、表示指定成分ですが、まずこれらの成分を避けるだけでも、約80%の悪いシャンプーを避けることができます。
これらの界面活性剤は、洗浄力が強すぎるため、頭皮や髪そのものに必要な脂質まで取り過ぎてしまいます。皮膚に残りやすく、毛根などに悪影響をおよぼすことも。パーマやカラーのくり返しなどで傷んでいる現代人の髪は、髪を守っているキューティクルがはがれたり、ささくれたりしているので、髪の内部の栄養が抜けやすくなっています。そこに洗浄力の強いシャンプーを使うと、シャンプーするたびに髪の傷みが激しくなることに。また、カラーの色あせが早くなる、パーマのウェーブがだれるなどのデメリットも。健康な髪への第一歩は、トリートメントより、まずシャンプーを変えることです。
アミノ酸系、ベタイン系など、両性界面活性剤をつかったシャンプーがおすすめです。例えば、〇〇ベタイン、ココアンホ〇〇、ココイル〇〇、ラウロイル〇〇などの成分がはいっています。(例.コカミドプロピルペタインなど)ただし、さまざまな成分があり、どんどん進化していくので、よい成分を覚えておくより、「石油系合成界面活性剤」の成分を覚えて、消去法で選ぶほうが分りやすいと思います。
これらの成分が主成分になっているシャンプーを、両性系とか、アミノ酸系、ベタイン系とよびます。洗浄力が優しいため、髪の汚れは落としてくれますが、必要以上に髪の成分を流出させません。また、汚れを落としながら、髪の栄養となるたんぱく質の成分を髪にくっつける効果があるので、洗浄と一緒に、傷んだ髪を修復することができます。傷んだ髪にはトリートメントと考える人がほとんどですが、よいシャンプーは、泡立てて放置すれば、栄養補給もできるんですよ。
残念ながら、市販のシャンプーのほとんどが、「避けたほうがよい成分は?」で説明したラウリル系やラウレス系の洗浄成分が主成分となっています。洗浄力が高くて泡立ちやすく、原料が安価で大量生産が可能であるため、価格競争の激しい市販品で使われることが多いのです。主成分がよくないと、どれだけ髪によい成分を配合しても、洗浄成分の影響力が強すぎるために、効果はマイナスになってしまいます。また、シャンプーに配合されている洗浄成分や栄養成分、保湿成分が元々高価なものは、値段も比例して高価であるように、安い数百円のシャンプーから質のよいものを探すのはかなり困難。もちろん値段だけが全てで はありませんし、人それぞれあうもの、あわないものがあるので、成分表示を目安に探してみるとよいかもしれません。髪や頭皮のことを考えると、必然的に値段は上がると思います。
原因はやはりパーマやカラーなどのくり返しによるものが一番の原因になっています。薬剤を使うとどれだけケアをしても必ず傷みますし、カットも"そぐ"と毛先が傷みやすくなります。アイロンやカーラーの熱もダメージの原因に。現代人の髪は、これらのヨウインガ重なって、相乗効果で傷みやすくなっているのです。また一度傷んでしまった髪の毛は自ら修復する力はないため、いかに日頃からケアし傷まないように心がけるかが大切になります。ですから今までと同じヘアケアでは、ダメージをカバーすることは難しくなってきています。
植物由来の天然成分でも、合成した化学系の成分でも、アレルギーや刺激を感じる人はいます。食べ物にもアレルギーがでるように、すべての人に絶対大丈夫と言えるシャンプーはありません。いくら植物由来にこだわった製品だからと言っても合わない人はいるのです。その中に含まれる天然成分にさえ反応している場合もあります。ですから肌トラブルがおきやすい人や、アトピーなどで病院にかかっている人は、お医者様に成分を見せて使ってよいか相談するなどして、自分にとって良い製品を選んで使用することをお勧めします。また使用中や使用後に刺激等の以上が現れたときはご使用をおやめください。